2018年04月27日

格闘間隔とマーシャルアーツの限界値

(2018/06/04:からくりのマーシャルアーツ計算に「ギフト5」が抜けていたので修正)

乾坤圏についている「マーシャルアーツ効果アップV」は、「隔-55」という大幅に攻撃間隔が短くなる効果です。

ff11_20180425_knkn001.png

ところが、マーシャルアーツ(と、二刀流)効果アップは、多すぎると効果がない上に得TPが減る、という問題があります。


▼マーシャルアーツの得TP減少問題

FF11では、攻撃間隔を短縮できる上限は−80%まで。
つまり、どんなに速くしても、武器間隔の20%が下限。限界以上に間隔短縮装備をしても、攻撃間隔は短くなりません。

この短縮限界は、ヘイストと、ヘイスト以外の短縮効果の合計。
マーシャルアーツと二刀流は、「ヘイスト以外の短縮」になります。

一方で、武器間隔が短くなると、1ヒットあたりに取得するTPが減ります。
このTPの計算で使われる武器間隔は、武器の隔と「ヘイスト以外の短縮」の合計。

−80%の短縮キャップを超えて「ヘイスト以外の短縮」を積んだ場合、実際の攻撃間隔は短くならないのに、計算上の武器間隔の値は少なくなって得TPが減る、という問題が起きます。


▼マーシャルアーツ上限計算の前提情報

ヘイストの短縮上限は、装備枠が25%(256/1024)、魔法枠が43.75%(448/1024)。
合計すると、「68.75%(704/1024)」

格闘の攻撃間隔は、「素手の隔 480 + 格闘武器の隔 − マーシャルアーツ」
この間隔をヘイストで短縮した結果が、実際の攻撃間隔になります。

ヘイスト限界時の攻撃間隔
= ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 − マーシャルアーツ ) × ( 1 − 0.6875 )
= ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 − マーシャルアーツ ) × 0.3125

ただし、「武器間隔の20%」の下限より短くならない。


▼格闘の攻撃間隔下限は……?

格闘の「武器間隔の20%」の値はどう計算するか、2つの説があります。

1つは、「武器間隔 = 素手の隔 480 + 武器の隔」とするもの。
「FF11用語辞典」にある計算はこちらで、ほかのブログなどでも良く見かけます。
これをもとに「武器間隔の20%」を計算すると、攻撃間隔下限 は次のようになり、格闘武器の隔によって変動します。
攻撃間隔下限 = ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) × 0.2

もう1つは、「武器間隔 = 素手の隔 480」とするもの。
この場合の「武器間隔の20%」は、固定値で「96」になります。
攻撃間隔下限 = 素手の隔 480 × 0.2
= 96

マーシャルアーツが無駄にならない限界値は、「攻撃間隔下限 = 実際の攻撃間隔」になるとき。
つまり、マーシャルアーツの限界値は次のように計算できます。

攻撃間隔下限 = ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 - マーシャルアーツ ) × 0.3125
攻撃間隔下限 ÷ 0.3125 = ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 − マーシャルアーツ )
マーシャルアーツ = ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) − ( 攻撃間隔下限 ÷ 0.3125 )

マーシャルアーツの値がプラスなら、まだ余裕があります。
マイナスになったら、マーシャルアーツがあふれて、間隔は短くならないのに得TPが減る状態になっています。


▼格闘間隔下限:( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) × 0.2 の場合

マーシャルアーツを求める式に「( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) × 0.2」をあてはめます。

マーシャルアーツ = ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) − ( ( ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) × 0.2 ) ÷ 0.3125 )

いくつかの格闘武器についてExcelで計算した結果がこちら。
(「FF11用語辞典」の値と少し違うのは、攻撃間隔下限の小数点以下を切り捨てているため)

【表:1A】攻撃間隔下限が「( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) × 0.2」の場合のマーシャルアーツ限界 
格闘武器素手の隔隔+隔 合計攻撃間隔下限MA 限界モンク差分からくり差分備考
乾坤圏48079559111204 -56MA 55
カマッパンス+148079559111204-6-1 
カンデムア48084564112206-41 
ブラークロー+148091571114207-23-18MA 20
ブラークロー48096576115208-23 
デナウメント480126606121219914 
ゴッドハンド4801386181232251520 
オフルマズド4801606401282312126 
(MA = マーシャルアーツ)

「モンク差分」は、マーシャルアーツ限界から、モンクLv99のマーシャルアーツ200とギフト10を引いた値。
「からくり差分」は、マーシャルアーツ限界から、からくりLv99のマーシャルアーツ160とジョブポ40、ギフト5を引いた値。
差分の値までは、装備マーシャルアーツを積めます。
差分がマイナスになると、マーシャルアーツがあふれて無駄になっています。


▼格闘間隔下限:素手の隔 480 × 0.2 の場合

マーシャルアーツを求める式に「素手の隔 480 × 0.2」をあてはめます。

マーシャルアーツ = ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) − ( 素手の隔 480 × 0.2 ÷ 0.3125 )
= ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) − ( 96 ÷ 0.3125 )
= ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) − 307.2
≒ ( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) − 307
= 格闘武器の隔 + 173

シンプルな式になりましたが、やっぱりExcelで計算。
(攻撃間隔下限の小数点以下を切り捨て)

【表:2A】攻撃間隔下限が「素手の隔 480 × 0.2」の場合のマーシャルアーツ限界 
格闘武器素手の隔隔+隔 合計攻撃間隔下限MA 限界モンク差分からくり差分備考
乾坤圏4807955996252 -8MA 55
カマッパンス+148079559962524247 
カンデムア48084564962574752 
ブラークロー+148091571962643439MA 20
ブラークロー48096576962695964 
デナウメント480126606962998994 
ゴッドハンド48013861896311101106 
オフルマズド48016064096333123128 
(MA = マーシャルアーツ)

「モンク差分」または「からくり差分」の値までは、装備マーシャルアーツを積めます。
差分がマイナスになると、マーシャルアーツがあふれて無駄になっています。


▼2017年8月3日のバージョンアップ の内容

マーシャルアーツが多いと、間隔は短くならないのに得TPだけが減るのはずっと問題になっていて、2017年8月3日のバージョンアップで調整が入りました。

では、調整前はどうだったかというと、それぞれの格闘間隔下限計算で作った表がこちら。

【表:1B】攻撃間隔下限が「( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) × 0.2」の場合のマーシャルアーツ限界(旧仕様)
格闘武器素手の隔隔+隔 合計攻撃間隔下限MA 限界モンク差分からくり差分備考
乾坤圏48049529105193 -6755
カマッパンス+148049529105193-17-12 
カンデムア48054534106195-15-10 
ブラークロー+148061541108196-34-2920
ブラークロー48066546109198-12-7 
デナウメント48096576115208-23 
ゴッドハンド48060540108195-15-10 
オフルマズド4801306101222201015 
(MA = マーシャルアーツ)

【表:2B】攻撃間隔下限が「素手の隔 480 × 0.2」の場合のマーシャルアーツ限界(旧仕様)
格闘武器素手の隔隔+隔 合計攻撃間隔下限MA 限界モンク差分からくり差分備考
乾坤圏4804952996222 -3855
カマッパンス+148049529962221217 
カンデムア48054534962271722 
ブラークロー+148061541962344920
ブラークロー48066546962392934 
デナウメント48096576962695964 
ゴッドハンド48060540962332328 
オフルマズド480130610963039398 
(MA = マーシャルアーツ)


▼考察

まず、実際の計算式は非公開なので、本当のところは不明。
その上での考察。

攻撃間隔下限が「( 素手の隔 480 + 格闘武器の隔 ) × 0.2」の場合で考えてみます。

2017年8月3日調整前の【表:1B】を見ると、かなりひどい状況。
からくりは「隔+66」以下、モンクは「隔+96」以下でマーシャルアーツが無駄。
ジョブポやギフトを上げることにメリットがなく、「マーシャルアーツ効果アップ」がほとんど「ストアTPマイナス」と変わらない。

スファライ(隔+86)、グランツファウスト(隔+96)、ウルスラグナ(隔+51)、ゴッドハンド(隔+60)といった、苦労して作る格闘武器のすべてで得TPデメリットが発生。
Su2武器のブラークローは、HQにするとデメリットが大幅に増える。
からくりは、乾坤圏の「マーシャルアーツ効果アップV」が丸ごと無駄。
モンクにいたっては、調整前は「隔+96」を超えるのはオフルマズドだけだったので、ほとんど全ての格闘でデメリットを受けていたことになります。

なるほど、「こんなにヒドイ状態なら大幅な調整は当然」という気にもなります。

でも、まだおかしなところが残ります。
調整後の【表:1A】を見ると、まだマイナスが多くあります。

モンクが「隔+96」以下の格闘でデメリットを受ける状況は変わらず。
調整で隔が100以上の格闘が増えたとはいえ、隔+100以下もかなりあります。
例えば、かつてアビセアで猛威を振るったウルスラグナは「隔+81」。モンク専用Oboro武器のンイェーペルも「隔+81」。(開発はモンクに恨みでもあるのか?)
ブラークロー+1や乾坤圏の「マーシャルアーツ効果アップ」は、調整後も「ストアTPマイナス」と変わらない。
「マーシャルアーツ効果アップ」がついた防具やアクセサリを1つ、2つ装備するだけで、すぐに限界。
こんな調整でOKを出すほど、開発が無能とは思えません。(無能かもしれませんが)


では、攻撃間隔下限が「素手の隔 480 × 0.2」で計算した場合を見てみると、

調整前の【表:2B】でマイナスが出ているのは乾坤圏だけ。
その乾坤圏も、ジョブポで「マーシャルアーツ効果アップ」(最大40)をつけるまではマイナスになりません。
とはいえ、いくら「マーシャルアーツ効果アップ」がつく装備が少なくても、10〜20くらいはユニクロ装備でわりと簡単につきます。【表:2B】の値では限界まであまり余裕がありません。

つまり、「マーシャルアーツを積み過ぎると攻撃間隔は縮まらないのに得TPが減るデメリット」は、IL119装備とジョブマスターが増えてから問題になった。
だから、そのタイミングで調整した、と考えることもできます。

調整後の【表:2A】でも乾坤圏はマイナスですが、「-8」と少ない値。
他の格闘武器はマーシャルアーツ限界に余裕があります。
それでも、「隔+80」以下のものやブラークロー+1を使って防具を少しがんばれば限界達成できるくらいの、悪くないバランス。

乾坤圏は単独でマーシャルアーツがあふれますが、見かたを変えれば、他の「マーシャルアーツ効果アップ」装備が不要になるということ。その分、マトン強化に回すことができます。
マトン強化と「マーシャルアーツ効果アップ」がつくカラゴズパンタロニ(エンピ119脚)とは相性が悪いですが、カラゴズ脚はマトンを主力にして本体はあまり殴らない装備なので、問題なし。

そして、【表:2A】の計算でみると、ブラークロー+1は悪くない性能で、ミッドナイトはなかなか使える武器で、カンデムアは優秀で、カマッパンスの性能はぶっ壊れてます。
なお、デナウメントはロマン。


▼実際のところ……

得TPとか隔とか気にしないで、とりあえずマルチアタックを積みまくればいいんじゃないかな?(暴論)

そもそも、からくりはマトンとマニューバしか見てないし、モンクはTP1000しか見てないし。(偏見)
得TPとか隔とか振り数とかをきっちり計算するのは侍だけでいいです。(極論)


(検証にミスがあったから修正&再検証)

魔法と装備のヘイストを上限にして、乾坤圏とカマッパンス+1を比較。

魔法ヘイスト:50(上限43.75,コーネリア+ヘイストII)
装備ヘイスト:36(上限25,あふれすぎ……)
乾坤圏:隔+79,マーシャルアーツ 55
カマッパンス+1:隔+79

もし、【表:1A】が合っているなら、乾坤圏もカマッパンス+1もマーシャルアーツはすでに上限で、どちらも殴り速度は同じになるはず。

マリアミでレイヴの岩を殴ってみると、体感では、同じ殴り速度じゃない感じ。
乾坤圏 → ほとんど止まらずに殴りっぱなし。
カマッパンス+1 → 両手で殴ったあと少し待ちが入る。
タグ:FF11
posted by Madalto@芝鯖 at 21:53| Comment(0) | 武器防具
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